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こちらは「notes]。要は脳ミソ垂れ流し雑記。と言うか、自分用覚え書きです。
若干、ネタバレページ。
書いておかないと忘れてしまうのです。そして手書きのものはまとまってないので後で急にどうでも良くなったりするのです。書類破棄もするのです。
そんなわけで自分記録。アイデアメモ日記。

>>>このページはブログでも日記でもないので、そんな感じのページと間違えてしまった方は ここへどうぞ。


Thanks for your reading. 2007.05.04

天に向かって唾を吐け!(spits against heaven)

精神の死は、肉体の死。
何度も繰り返しユズハが言うように、この話のテーマは「精神の痛みと肉体の痛みを天秤にかけると言うこと」
天秤にかけるもんじゃない。比べるもんじゃない。同列に扱うもんじゃない。
二つの痛みはリンクし、人を浸食する。
switchが精神の痛みに対する優しさをどうするか、と言うことを描いているのに対し、spitsでは痛みは鞭、優しさは飴、死は別れでしかない。ベクトルが全て自分を向いている。switchの悲しさと優しさと愛しさはベクトルが常に他人を向いている。自分を向いている人は実は少ない。他人を攻撃する振りをして、別に自分に近しい他人を守っている。優しい人ばっかりだったりする。しかし、spitsは常に自分。ビバ自分。自分愛。自己の欲望と目的のために、動いている。そこに他者の介在する余地はない。自分を満たすために他人を欲しがり、その行為に悩む。まあ、綺麗な言葉で言えば「自己実現」がテーマなわけです。(←この言葉、自分探しするOLさんみたいでいやなんですけど。自分探しする人に良い思い出がないからか?)

作倉さんは欲望いっぱい自分愛の人間なので(でも弱弱のダメ人間ですが)、そんな人間て普通で、すごく当たり前で、共感できるけど、いとおしいのは適度に自己愛も欲望も持ってるくせに、あと一歩のところで「いいのかな?」何つって遠慮したり、手を引いたり、そんな自分に悩んだり悔やんだり、醜さを感じたりするような(才能ある人間限定)そんな人。
だって、常にまっすぐ上向いて、欲望だらけで突き進んでるのって、それはある意味狂ってるか、向上心プログラムか?ってところでしょう。人間だから、理不尽なところで悩むんだよ。全てをロジカルシンキングなんて、どんな素敵なエンジン積んでるんだよう?私も欲しい。
……みたいな話(どこまでだ)を書こうかなあ、なんて朧気に考えながら突き進んでいる話。

現在連載中の話で、多分唯一ラストシーンの案がない話……。
いや、ラストは決めてるんですが、幸せにするかどうかを迷っているわけで。
事実はどうであれ、それをハッピーかどうか決めるのは、人間なので。

主役はホントのところ誰かなあ。一応、ナギのつもりで書いてるけど、あまりにピュア(ぷっ)すぎて、テーマ的にはユズハかエイジなんですね。(ヒジリはひねくれすぎてます)
カナタなんか人畜無害で人よりちょっぴり欲望が見え隠れしたりなんかして、極々普通の若い男の子でほほえましいくらいです。こんくらい淡泊な感じかな?と思いつつ。純粋さはないけど。




以下、手書きのプロットと落書のまとめ。結構なネタバレ。核心に迫ってますね。

一方通行で報われることのない欲望。12の塔、メインステージ、天にそびえ立つ。負け続ける人。バベル。欲望を満たす力。自由に解釈するもの、そのむき出しの欲望、欲望を形に。
強い心と力。戦闘するもの、的(餌)。塔には一人の審判。
天に昇る橋→天に向かって唾を吐け!
抗い続けるが、報われない者達の物語
何か頑張って塔の絵とか書いてありました。

さらに手書きメモ(キャラクター)追加。手書きだから、多分けっこう初期のはずですが。わりとずれてきてるなあ。これもわりとネタバレ。いないキャラは、多分このメモの時点で考えてなかったと思われます。その内追加。メモ順。

中緒凪(ナギ)
義兄、家族への執着、きれいすぎる?(極端らしい)、美形設定(ただしマイナス要素として)、憧れ、デザイン?建築、執着される者、牽引者、捧げられる者、捧げる者。矛盾を抱えるが極端、多分、少年漫画主人公タイプ。がむしゃら、オレ様、バカだけど賢い。欲しいモノが明確。挫折と妥協を繰り返すが、着実に階段を昇り、夢を忘れない。フラット。「積み上げた過去が未来を作る」と明言する(だけどその未来の結果で過去の評価が変わる)、相方に振り回されているようで、彼が引っ張る。バランスとれてるが前向き。ただし若干コミュニケーション不全。説教魔。他人から見たら暑苦しい。望まないが、狭くて深い人間関係しか構築できない。子供の時は多分ハブられてる。誕生日が夏休み入った直後なので祝ってくれたのが家族と相方のみ。みたいな幼少期。
※9歳の時、親と死別。10歳で道場いり(相方、妹達との出会い)18歳で東京、現在22?(3?)歳
(※別に手書き年表があるが、あやふや……)

柚子葉(ユズハ)(※注:田所柚葉のこと。長いから短くしたみたい)
名前に似合わず巨大。のっぽさん。基本的に全スペック良好。多分少年漫画主人公のライバルタイプ。性格の悪い出来すぎくん。どMかつどSで鬼畜。矛盾を孕みつつ、両極端。表向きはとてつもなくまとも。嫌味っぽいが興味ない人間には嫌味すら言わない。ナギ対して執着。ナギがハウス、ユズハは番犬。鎖で繋がれている感じ。関係を操り、そのために演じてみせるが、振り回されるのを何より喜びとする。真性のM(ナギ限定)。勝利にのみ意味を見いだす。演じるための心のバランスをとるために、外を見る。「未来が過去を変える」と明言する(だけどその過去の積み重ねで未来が変わる)。コミュニケーション能力は高めだが、基本的に他人に興味なし。観察の結果は、自らの糧。ナギが世界の全て、ヒジリは共犯者。マドイは可愛い妹。母子家庭。家は金持ち。美人で適度に遊んでいる、いい女で医者でお嬢のお母さん。微妙な年齢の時に両親が離婚。それ以前にも父親は、道場の師範。夢は明言しないが、合気道で道を究めること。理想主義故のひねくれ度の高さ。
※5歳で道場いり(両親不仲)、11歳で両親離婚、ナギ道場いり、19歳でナギと一旦別れ、現在23(4?)歳

中緒惑(マドイ)
ナギそっくり。白雪姫。美人さん。お子さま。無邪気。ヒーロー。ナギの強さを受け継ぐもの。母性。でも、甘えたい子供。喧嘩っ早い、気が強い、真っ直ぐ、世界が狭い。かわいい。恋による変化。頑なさ。妹が全て。彼女が糸口であり入口。緩やかで穏やかで、包み込む恋→激しく求めあい補う恋→地に足のついた、安定した思い。成長し、巣立つべき雛。

橘サクラ(カナタ)(※注:橘彼方のこと。作者PNの原型の人。つーか、そっちに名前をまわしたので、変更を余儀なくされています。「遥か彼方」より)
ナギへの憧れ。師弟関係にも似た?空っぽ。こうなりたいと願う心を望み、願うことでそれを抱える矛盾を孕む。暖簾。興味のなさ故の優しさ。罪作りな子供。女性関係のいいかげんさ(※注:この設定はユズハに移動)。家庭からの逃避。逃避するが故の焦りと憧れ。秘めた思い。おとなしい。強気さはない。

詠次(エイジ)(※注:木津詠時のこと)
次男。兄の影響大、父の影響小。ひねくれ。コミュニケーション力高。引用多し。手に入らないモノを追い求める。表と裏が明確。プライド高い。理解故の苦しみ。謎解き役。負け続けることを望まれる。愛されることの意味を知る。相方への望まれぬ思い。告げず、語らず、動かさないからこそ、苦しみ続ける。マドイを妹のようにかわいがる。自らの兄の存在の大きさゆえに、ナギには反発。

詠和(エイイチロウ)(※注:木津詠一郎のこと。この漢字で名前の読みはどうするつもりだったのか、自分。ということで変更されてます)
兄貴属性。振り回される立場。しかし、軸安定。矛盾を抱えるが極端、目立たない少年漫画主人公タイプ。若干オレ様気味、バカだけど賢い。欲しいモノが明確。挫折と妥協を知り、着実に階段を昇り、その結果としての存在。フラット。ナギと同キャラ色違い。キャラ中一番バランスがとれているが、そのように扱われない。会ったばかりの人と深いコミュニケーションを避けるフシがある。目が合わせられない。説教魔。他人から見たらうっとうしいが嫌われない。意外とちゃんとモテる。ただし、女から言い寄ってきて、女から逃げる感じ。

聖(ヒジリ)
妹。腹黒。悪い女。姉を自分の所有物のように思って愛し、義兄を男として手に入らないものと知りながら愛す。勇気がない。逃避。




w.e.m.(世界の終わる音が聞こえる)

作倉さんと同世代なら、もちろん元ネタはTMネットワークのWorld's endだと信じたい。
このお話はswitchと鶏と卵の関係のようで、最初は混ざったような話を考えていました。(2006/7/13追加:それを間違って昇華してしまったのがVoiceだったりします。)
w.e.m.の世界にswitch、みたいな。さらにその前はばりばりべたべたのファンタジー。カタカナの名前がいっぱい出て剣と魔法と魔物退治と勇者。でもやっぱり書きたかったのは戦いの中の恋愛。追いつめられたときの恋愛。何が真実で、何がウソなのか、判断するのは自分しかいないけど、それが出来ずに苦しむ人たちの物語。

べたべたファンタジーの時は友人巻き込んで名前を付けて貰ったりしてました。(よく名前とかわかんなかったから)その名残はまだ残ってたりします。地味に。
で、誰かに呼んで貰うと言うことを念頭に置いたとき、これではいかんと。何故いかんかというと、いろいろ理由はあるわけですが、一番の理由は「重さを表現するために、比較として軽いものをもってくると言う手法を取りたかった」ということになります。
この時点で、幸せな物語は考えていなかった。甘い話は考えてたけど、結末は痛いものにしようと思ってた。

でも、それでは自分がいやだった。自分が微妙に不幸な感じがしていると、不幸なものを見たくなるけれど、そうじゃなくて、ハッピーを感じられるものって実は良いんじゃないって思い始めてた。

何がハッピーとか、良くわかんなくなってて、逃げ道として考えたのがこのお話。

おそらく、書きたいのはファンタジーで重い世界の中で頑張って頑張って辛い思いしてどろどろになりながら、いつかそいつを鉄拳制裁するって言うお話。物語が変化を示すものならば、その変化は成長であり向上だ。少なくとも私が書きたいのはそれなのだ。
今のひねくれてど暗い自分の心では受け入れられないけれど、書きたい衝動が一番強かった、サルみたいだったときはSiamShadeの曇りのち晴れとかDreamsとかがまっすぐに心に入ってきた。そんな物語を広げたかった。
しかし、人生ってヤツは終わりが無くて、結局、晴れ晴れとした気持ちになりゃしない。とまあ、根暗人間はそう感じてしまっている。
感じてしまっている以上、素直にその話を書くのは難しいのだ。しかし書きたい。人間とはバランスを取らないと生きていけないと、常々思う。メンタルは大事だ。
そう言う意味で、このお話は逃げ道だった。

最初から終末を設定して書いているお話だ。その終末がいつか、と言うのを決め、そこからお話を作った。

終わりよければ全て良し。幸せな顔のまま、終末を迎えられたらどんなに幸せか。最後が幸せなら、その過程はただそこへ到達するまでの良い思い出になる。

2009.3.23 追記

メルマガの人の減り方にちょいとびっくりしてしまったので、追記をば。(いや、減った事実ではなく、あるパートであからさまに判りやすく、急激に減ってることがちょっと気になってしまったため。増やす努力をしなければ、順調に数は減ってますorz)
switchもwemもコンセプトと言うほどのものではないけれど、描きたいものの一つに「だめ男とだめ女の恋愛」って言うのがあります。あまりおおっぴらに書きたくなかったのですけど。
何をもってして「だめ」というかは難しいところなので、ここで言う「だめ」の定義は「良いとされてる以外のもの」としています。たとえば、1対1の恋愛はよいことだけどそれ以外、一度に二人相手にしてみたり、一方通行とか、目の前の人を見ていないとか「良い以外」と言うよりも「理想以外」と言い換えても良いかもしれません。

古い恋を忘れるのに、新しい恋が良いだなんて、誰が言った?
自分を振った相手を、いくら世間体とか他の人間関係があるからって、表向きだけでも笑顔で祝福しないといけない?
状況とタイミングが合わなかっただけで、誰にも、自分にも彼を、彼女を手に入れるチャンスはあったはず。

だけど期待は裏切られるし、登れば突き落とされる。
評価と行為に胸をふくらませていても、その理由はたいしたことがなかったかもしれない。

そんな思いを秘めながら、「理想を演じようと努力」して生きている。
だけど、どこかで折り合いをつけないといけない。
でも、折り合いって、いつつけるの?ホントにつくものなの?

こんな感じの話なんです。だけどwemはハッピーエンドの(つもりの)話です。

裏テーマは復活愛。……なんですよ、実は。
緩やかな日常に裏切られ続ける人たちの物語。
破壊がなければ創造がないように、喪失がなければ復活もないですから。


Switch(モラトリアムを選ぶと言うこと)

というわけで、この話はw.e.m.が終末を用意されたお話に対して、終わりのない物語として存在している。
世界も人もどうなるかは誰も判らない。いやもちろん、w.e.mでも世界がどうかなんて誰も知らないけれど。

ただここに留まって、このぬるい時間をだらだらと過ごしていきたいけれど。
この時間を、この場所を幸せだと感じているから、そこを守るための戦い。
そして、守るために変化を求められ、成長していく物語。

支配するものとされるもの。裏テーマはSMだったのは内緒なんですが。
選択する勇気を持つものと、選択する力を人に求めるもの。皆その状況を選択していることには違いないのだけれど。






二つのお話で、主人公は実はミハマ。(いや、実はって言わなくても)
ただし、彼の思いは語られず、彼を取り巻く人々が彼を語る。そして、彼の周りにいる人は、彼の幸せを願っている。
彼はこの世界の主人公たる所以。
彼を取り巻く人々の群像劇。


7月20日追加。
何げに、spitsの項目の方がswitchについて語ってますね。
この話、とにかく根っこがど暗いんで、明るくしようと必死です。
まあ、ベクトルが他人を向いてる時点で、這い上がるのが大変そうだな。でも平和か?!








もっととりあえず頑張れよ自分って思うのは、強みとスペシャリストの部分を生かしつつ、この道を突き進む努力と要領のよさを手に入れろってね。

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 >>長編恋愛FT小説 Switch[The moratorium is selected] (SWITCH〔モラトリアムを選ぶということ〕)
 >>長編学園FT小説 天に向かって唾を吐け![Spits against heaven!]
 >>長編恋愛学園小説 W.E.M[World's end music] (W.E.M〔世界の終わる音が聞こえる〕)

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